2009/07/16

ubuntuのインストールまえに必ずやっておきたいこと

おそらく今回のubuntuインストールでこれ以上の教訓はないと思うのですが、Windowsマシンでubuntuをインストールする前には
必ずMBRのバックアップをとっておく
ことです。

WindowsマシンからWindowsを消去して完全にubuntuマシンにしてしまうというのであればバックアップの必要はありません。
1台のパソコンでWidonwsとubuntuの両方を使うデュアルブートの場合はもちろん、そのパソコンのハードディスクにubuntuをインストールせず、別のUSBハードディスクやUSBメモリにインストールして、そのUSBから起動したいという場合であっても、MBRのバックアップをとってからインストール作業に入ってください。

実際わたしはUSBメモリへのインストール作業で、2回、MBRを消しました。
その2回めはバックアップがあったので、あわてずさわがず、すぐに復旧できました。

MBRって何? という話もあると思います。
Master Boot Recordの略で、ハードディスクからOSを立ち上げる時に参照される情報で、変更されたり壊れたりするとOSが立ち上がらなくなってしまうわけです。

このMBRの修復方法をweb検索してみると、
「Windowsの回復コンソールを立ち上げて、fixmbrを実行する」
という回答が主流です。確かにそのとおりなのだと思いますが、「回復コンソール」というやつがクセモノでほとんどの方はお手元にないのではないかと思います。
購入時にWindowsがプレインストールされているモデルには「回復コンソール」はついていなかったように記憶しています。

職場のXPパソコンでUSBメモリへのインストールを試して、あやまってMBRを上書きしてしまいました。これが上述の2回中の1回めです。
「回復コンソール」を起動できるCDが付属しているのですが、fixmbrは実行できませんでした。CDに含まれていないようでした。
結局、全く同型機種があるので、そちらのMBRをバックアップしてファイルに保存、それを上書きしてしまったパソコンに書き戻すという方法で復旧しました。

2度めは自宅パソコンでのインスール操作をミスって上書きしてしまいました。事前にバックアップを取ってあったので即座に復旧できました。

前置きが長くなりましたが、バックアップの方法です。
ubuntuのライブCDからパソコンを起動します。CDからの起動方法は機種によって違うのでマニュアルを参照してください(マニュアルをなくしていてもメーカーサイトからダウンロードできたりします)。
「アプリケーション」→「アクセサリ」→「端末」とクリックして、windowsでいうところの「コマンドプロンプト」を起動します。
キーボードから
sudo dd if=/dev/sda of=/home/ubuntu/mbr_backup bs=512 count=1
と入力してEnterを押してください。保存先は「場所」→「ホーム・フォルダ」で見つかります。USBメモリなどにコピーしてください。

バックアップを書き戻すときは、バックアップしたファイルを「ホーム・フォルダ」にコピーしてから「端末」を起動して
sudo dd if=/home/ubuntu/mbr_backup of=/dev/sda bs=512 count=1
と入力してEnterを押します。

この方法をweb検索で見つけたとき、sudoは書かれてかれていませんでした。suはスーパーユーザのことで一時的に権限を拡大してコマンドの実行ができます。

USBハードディスクなどにインストール際は操作ミスでMBRを上書きしてしまう可能性があるので、そのためのバックアップです。
Windowsとubuntuのデュアルブートの際にもバックアップを取っておいたほうがいいでしょう。
2つのOSを起動できるようにするわけですから、MBRは変更されなければなりません。

問題はデュアルブートにしてから、その後、やっぱりubuntuはやめようということになった時です。
作業としてはubuntuをインストールしたパーティションを解放することになるのですが、その際、MBRは書き戻されません。
結果、ubuntuはもちろんWindowsも立ち上がらなくなるそうです。試してませんが。
その場合でも、Windowsが正常に起動していた時のバックアップがあれば上述の操作で復旧できると思われます。

これからのわたしの体験談はダメな話です。
職場の古いノートPCにubuntuを入れてみようということで、ライブCDで起動してみて成功しました。
翌日、デュアルブートならさほど問題あるまいとインストールしてみることにしました。
インストーラの指示に従っただけで、簡単に終了。Windowsとubuntuを選んで起動できることも確認できました。
Windowsのほうで業務をこなして、その翌日、ubuntuで起動してみるとアップデート・マネージャーが自動で起動しました。そしてアップデートのための200MBに満たないハードディスクの空き容量が不足していると表示されます……

すみません。動作環境を無視したのはわたしです。
最初にubuntuを入れようかとサイトで動作環境を確認した時、メモリ256MB
以上、インストールには384MB、ハードディスク空き容量4GBとあるのを見ていました。

くだんのノートPCはメモリ256MBです。ハードディスク空き容量はWindows上では6GBありましたが、インストール時のパーティション設定画面で表示されたのは2GBほどでした。
「でも、インストールできちゃったじゃん」……結局ダメでした。動くことは動きましたが実際的ではありません。
Ubuntuを削除しようと調べて、デュアルブートでUbuntuのパーティションを解放するとWndowsも起動できなくなることがわかりました。
何らかの方法でMBRも戻さなければなりません。Windowsを消そうかどうしようか迷いつつ、業務をこなしつつ、とりあえず試しにデジカメ用の予備に買っておいた8GBのmicroSDにインストールしてみようと思い立ちました。
上記のようにMBRを上書きしてしまうことになるのですが、つづきは次回。

ubuntuに興味を持った未経験者がインストール前にここに迷いこんで同じ失敗をすることを避けられたら幸いです。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

すっごく役に立ちました!!

参考にさせていただきます。

匿名 さんのコメント...

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