2008/10/04

静止画が勝手に動いて見える話~レヴィアンの謎

まずは次のリンク先をクリックしてください。
でも、昔、アニメのポケモンで光過敏性のてんかん発作の事件がありましたが、そういうひとはちょっと注意してください。

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http://capitalfanclub.com/index.php?act=Print&client=printer&f=18&t=172

ほらね、静止画のはずが動いて見えるでしょ? ウソだ、と思うなら、手で隠して指の隙間から図形を見ると動いていないはず。

下のブログ記事で教えてもらいました。

レヴィアンの謎:マコトちゃんハウスを超える錯視 [ EP: 科学に佇む心と身体 ]:
http://ep.blog12.fc2.com/blog-entry-1210.html

もともと、Isia Levientというひとが、試行錯誤を重ねて製作した現代アート作品なんだそうです。
で、上記ブログ記事の紹介によると、眼球が常時動いているために発生する錯視(目の錯覚)とのことです。

オリジナルのレヴィアンの図像より、こっちのほうが面白いと感じたので、冒頭のwebにリンクしてみました。

視点を追うアイカメラの画像とか見ていると、どこかを注視していても視点は揺れてるのがわかりますよね。その揺れてるはずの視覚情報を脳が補正して、視点の揺れを感じないようになっているはずで、レヴィアンの錯視の場合、その補正がうまくいかないんでしょうね。

冒頭でてんかんの方への注意を記しましたが、ブログ記事からの受け売りです。
でも、それでふと思い出すのは、統合失調症では眼球運動に異常が現れるという話。

東京都精神医学総合研究所 - 統合失調症研究チーム:
統合失調症の客観的診断と生物学的基盤
http://www.prit.go.jp/Ja/PSchizo/TSchizo/seminar319.html

健常者は図の広い範囲を見渡しているのに対し,統合失調症では注視点の範囲が狭く運動数も少なかった(上記webページより引用)

もしかして、統合失調症のひとにはレビヴィアンの錯視は起こらない? それともそういう問題ではないのでしょうか?

2 件のコメント:

柏春 さんのコメント...

眼球運動と統合失調症に関連があったとは。

 とても興味深いです。

 きのうは、酔っぱらって画像を見てたら、さらに気持ち悪くなってしまい断念しましたが……。

 今日あらためて冷静に画像を見てみて、すごいなと。

 このような現代アートの作品もあるのですね。

 いつもためになるお話、ありがとうございます。

MarsResident さんのコメント...

もともとのレヴィアンの図像はずっと以前にどこかで見たような気がするんですよ。
そのとき確かにチロチロしていて、それを別段、不思議には思わず錯視図形だよねって流していました。
今回、冒頭にリンクした図像のグルグルはオリジナル版のレヴィアンよりスゴイでしょ。
オリジナルはそれと較べると地味だけど、ああいう図像を生み出す手がかりを試行錯誤で発見したというレヴィアンは、J・S・バッハが作曲家でありながら数学に到達したような、芸術家→科学者なものを感じます。