2008/09/30

素数、そして恒星間旅行へ~「素数のひみつ」

ひさびさ背筋ちょっとゾクッとするワクワク感。

LHCが稼動開始してからずっと、はじめてLHCの話を耳にしたときのワクワク感を書こうと思っていたのだけど、なかなか切り口が見つからず、そうこうしているうちに事故って稼動停止中。

そこで、今日チェックしたブログで感じた、ひさびさのワクワク感をご紹介します。

小島寛之という経済学者のブログなのですが、この方のひとのおかげで、昨年末くらいに間違った道に進まずに救われたのです。
まあ、「間違った」と云っても犯罪とかじゃないんですけどね。いたずらに他人を否定するという愚を犯さずに済んだということなんですが。この話は、いずれまた更新ネタに困ったときに取り上げることにして。

「カシミール効果」という物理現象を解析するためにゼータ関数の計算が使われる
素数のひみつ - hiroyukikojimaの日記:
http://d.hatena.ne.jp/hiroyukikojima/20080929

この一文にゾクッときたのです。これだけだと、わからないかと思いますが。
カシミール効果」というのは、2枚の金属板を近づけていくと磁力とかではなく互いに引き合うという現象で、真空のエネルギーに関係した物理現象です。

ふぅんって感じかも知れませんが、何光年もある恒星と恒星のあいだを宇宙船で移動しようとすると、莫大な燃料が必要になるわけで、もし、真空からエネルギーが取り出せるとすると、真空はそこらじゅうにあるんで、わざわざ燃料を持っていかなくても済むわけです。
カシミール効果の性質がより明らかになり、真空のエネルギーを活用できるようになれば、人類に恒星間旅行の可能性が開けてくる、と。

ところで、「ゼータ関数」は素数の分布に関係した関数です。それがカシミール効果の解析に使われている。
素数って、自然数の計算的な性質じゃないですか、部屋に閉じこもっていてもできる。それが銀河スケールに拡大されて、恒星間旅行の可能性につながっていくって、なんかワクワクしません?

しないか……

とりあえず、「カシミール効果」のWikipediaへのリンク先を読むと、カシミール効果と素数が「場の量子論」を介して結びついていることがなんとなく読み取れると思う。

読み取れないか……

読み取れると思うのも、ぼくの思い込みかもしれないし……

ワクワクしたんだけどなぁ……

2 件のコメント:

柏春 さんのコメント...

今日のテーマは、私には難易度が高いですが、難しいのに面白いのってすごいなあと。

 ワクワクしている火星の住人さんに、ワクワクするというか……。

 今日は、なんかそのワクワク感が伝わってきていたかもです。

MarsResident さんのコメント...

早速のコメントありがとうございます。
今日は“なまワクワク”を書いてみようと思い、それを感じてくださったようで、うれしいです。
やっぱね、LHCのワクワクは古びているんで。
コメントをいただいて、若干説明不足に気づいてちょっとだけことばを追加しました。
読んでも気づかないかも知れないですけど、いちおう、やってみました。