2008/08/17

すべての男の子へのメッセージ~『崖の上のポニョ』

あらためて、宮崎駿は男の子の映画を創ってないと気づいた。
『もののけ姫』は宮崎駿の当初のタイトルは「アシタカ囁記」だったとも聞いたけど、少なくともアシタカはひとりで主人公を張れていない。
『紅の豚』は、ある意味、男の子の映画だと思う。でも、あれって“男の映画”のはずじゃない?
「飛ばない豚はただの豚だ」ってセリフはカッコいいけど、ポルコ・ロッソって女性に対して“男性”になりきれてなかったと思う。だから、図らずも男の子の映画になった。創ったのではなく、なった。
宮崎駿の最高傑作は『となりのトロロ』だと思ってた。ほんとうにちっちゃな赤ちゃんからおじちゃんおばあちゃんまで楽しめると思うから。
一方、個人的にいちばん好きだったのは『千と千尋の神隠し』で、未解決感を感じつつも、それを解決してくれる作品が出てくるのを期待してた。
その点、『ハウルの動く城』は期待を満たせなかった。タイトルにハウルってあるけど、ソフィーの映画だったんでやっぱり男の子の映画じゃない。ハウルは“男性”じゃなく男の子だけどね。
今回の『ポニョ』は『千と千尋』の解決に挑んでいたと感じられるし、初の男の子の映画で、すべての男の子へのメッセージになっていると思う。すべての“男”は例外なく、かつて男の子だったわけで。
宗介は3つの約束をしたと思う。でも、それは本質的にはひとつの約束なんで、そう描かれているけど。
なので、“3”に気をつけて映画を観てみてください。すでに観ていて心当たりのない方はいずれDVDでもテレビ放映でも機会があれば気をつけてみて。
“男”は3つの約束を守れないといけない。宮崎駿のメッセージはそこにあるんじゃないのかな、と。
もしかすると、『ポニョ』は『トトロ』を超える最高傑作かも……いや、考えオチのところがあるんで、超えてはないか。

そう思うと、もしや最高傑作は『カリオストロの城』だったのかも……と思ったり。

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